足尾山塊の寂峰を辿る
袈裟丸連山




 静山紀行

群馬・栃木 /けさまるれんざん/1903〜1961m
データ=写真5点 地図 ランキング(静山度 推奨度 難易度) 
    参考タイム 2.5万図名 他 
登山日=09年6月下旬
筆者=後藤 信雄

詳細は「山の本」72巻 P110〜111

 投稿原稿募集中!


 本文より抜粋

 足尾山地の西端に位置する袈裟丸連山は、前袈裟丸から後袈裟丸、中袈裟丸、奥袈裟丸、法師岳と続く長い山稜を連ねた山塊である。
 那須火山帯に属する古い火山で、山頂部は侵食され、東面は懸崖が連なっている。群馬・栃木県境をなすその山並みは、私の住む市街地からも遠望できるのでいつも親しみをもって眺めていた。
 袈裟丸山に登るといえば一等三角点を置く前袈裟丸山(一八七八m)登山を指す。ゆえに人気があるのは後袈裟丸山までで、その先の県境稜線はきわめて静寂な山域となり、豊かな自然が残っている。
 後袈裟丸山に直接登る登山道には西方からの郡界尾根コースがある。登山口へは、銅街道(国道一二二号)の小中の信号から大滝方面の県道に入り、約七kmで大滝トンネルを抜け、その先の大滝方面との分岐を左手(林道小中新地線)に進むと四・三kmで登山口に出る。林道分岐点の要所要所には袈裟丸山登山口方面の表示も出ているので見落とすことはないだろう。登山口には新しく造成された一〇台分の駐車スペースがあるが、満杯なら一〇〇m下の林道分岐地点にも五、六台は駐車可能である。
 登山道に入ると、すぐに丸太の階段が出てくる。この階段は郡界尾根に出るまで続くが、歩幅が狭いので歩きやすい。三〇分ほど行き大岩の脇を梯子で登り切ると、傾斜の緩やかな小笹の繁るカラマツ林が広がる。その先を少し進むと三角点標石がある郡界尾根の緩やかな台地になり、「自然環境保全地域」「鳥獣保護区」を示す看板がある。小笹の下地に、シラカバとミズナラの疎林で、八重樺原とよばれる美しい高原状台地である。景観のよい小道をゆくと前方に前袈裟丸と後袈裟丸が望まれる。
 八重樺原を過ぎた後も美しいミズナラの樹林帯が続くが、やがてシャクナゲが出てくる辺りから、小さなコブを越えた所に十二様の石祠が祀られている。ここは郡界尾根のほぼ中間点に当たる。
(以下略)

「山の本」72巻の目次を見る
TOPページへ
ご注文はここをクリック