レンゲショウマを訪ねて静かな道を
水雲山・御巣鷹山




 静山紀行

山梨 /すいうんやま/1580m・おすたかやま/1775m
データ=写真5点 地図 ランキング(静山度 推奨度 難易度) 
    参考タイム 2.5万図名 他 
登山日=08年8月中旬
筆者=多羽田 啓子

詳細は「山の本」72巻 P112〜113

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 本文より抜粋

 水雲山は三ツ峠・御巣鷹山の北東の尾根上にあり、地形図にも山名が載っていない尖りである。しかし近くに寄ればひとかどの山として確たる姿を現す。山頂には水雲神社の祠、北口登山口には里宮の祠があり、コースはかつての参拝路で丁目石が置かれている。初訪は三年前の冬で、丁目石は雪に埋もれて見ることが出来なかった。だが今度こそ見てみたい、そしてレンゲショウマも楽しみだ。
 都留市駅からタクシーで北口登山口まで入ってもらう。まず水雲山の里宮に詣で、大幡川沿いの林道を歩く。照りつける強い日差しのもと三〇分も歩けばへろへろになってしまう。やっと取付きに到着すると、架かっていたはずの頑丈な木橋は丸太橋に変わっていた。伐採作業が終わったためだろう。橋を渡り木陰でひと息つく。
 すぐ上の送電塔までは巡視路を伝うので問題ないが、尾根に乗る手前の薄い踏跡がバラヤブに埋もれていた。ヤブを掻き分け伐採地にたどり着いても、次はギラギラ太陽の急登である。燃える太陽に焙られながら目前の高みの樹林を目指して歩く。あの木陰で休もう、それだけを思いながらようよう木陰に到着し、お水を飲む。
 次は小さなナイフエッジのあるヤセ尾根で、三年前の雪の日にはオソロシイ思いをしたところ。緑の季節にはあっさり通過してしまい拍子抜けだった。ふっと傍らに気配を感じ振り向く。さりげなく立つ丁目石と目が合う、「七丁目」。ということはいくつか見逃したのだろうか? 急であるが参拝路らしく歩きよい道だ。順調に標高を上げていけるのも楽しい。
 一時間ほどで一三〇〇m圏のやや平坦地に出た。シートを広げ腰を下ろすと、目の前には初めて見る不思議な花。ツチアケビの花でグロテスクな実に反してなんとも可愛らしい。
 この後もヤブのない樹林帯の登りで、急坂と台地を繰り返す。やがて倒木や大岩が現れ、変化が出てくるが危険な岩場ではない。転がっていた「十九丁目石」を横目に通り過ぎると、モアイのような大岩がそそり立ち、基部に「二十丁目石」を見る。
 いよいよ最終ステージだ。

(以下略)

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